【注文住宅】地下室を作る場合の費用相場と注意点

家を建てる際には、土地に対しての建ぺい率、容積率、高さ制限などの建築条件が設けられています。これらの制限により、限られた空間で注文住宅を作らなければならず希望とは違った家になってしまう可能性があります。

しかし地下室を作ることによりと床面積を広くし、土地を有効活用でき、地下室にしか作れない夢のある空間を作ることができます。詳しく見ていきましょう。

地下室を作るメリットとデメリット

まずは地下室を作るメリットとデメリットについて確認していきます。

地下室のメリット

・土地を有効活用できる

土地には建築条件があり限られた面積で家を建てなければなりません。

しかし地下室では規定に該当すれば延床面積の1/3までが容積率算定の際に緩和され、容積率に算入されないため、地下のない家よりも広い空間を作ることが出来ます。

狭い土地では特に活用したいメリットになります。

・遮音性が高い

周囲がコンクリートに囲まれていることによって遮音性が高いので、音を気にせず大音量でシアタールームで映画を見たり、音楽スタジオで楽器の練習ができます。

さらに、衝撃や振動も伝わらないので子どもの遊び場や、トレーニングジムとしても活用できます。静かな空間なため仕事部屋や読書部屋、寝室としても用途があります。

・温度が安定している

外気温に影響されず、1年を通して温度がほぼ一定のため、ワインセラーや食品貯蔵庫としても活用できます。

・地震に強い

建物は高いほど地震の影響を受けやすいですが、地下室は地盤の深い位置で支えられているため地震の揺れが軽減されます。

また、地上よりも地下の方が台風や竜巻といった自然災害にも影響を受けにくいです。

地下室のデメリット

・湿気が溜まりやすい

特に夏場は、地下室の外は高温多湿、地下室内は涼しいので温度差が生まれて結露が発生しやすくなってしまいます。

また、地下室はコンクリートで施工する場合がほとんどですが、コンクリートから完全に水分が抜けるまでに時間がかかるためその間は湿気がたまりやすくなります。換気や除湿機などの防湿対策が必要になります。

・浸水する可能性がある

台風や豪雨のときには、下水道管からの逆流や外からの雨水の流れ込みにより浸水被害が発生する可能性があります。

ポンプ施設(逆流防止弁付)を設置や、土のうや水のうを積み雨水の侵入を防ぐなど浸水対策が必要です。

・建築費用が高くなる

地下室を作るためには通常の基礎工事とは違い、ボーリング調査、防水工事など様々な工事が必要になってきます。また大量のコンクリートが必要になったり、敷地を掘るために重機を使ったり、土を処分したり、通常の工事とは異なるためコストが多くかかります。

コストについて詳しく見ていきましょう。

地下室をつくる費用相場と工期

地下室は土を掘って運ぶ費用、地盤改良や浸水対策など対策をするための費用がかかるため、通常の面積と比べて2倍以上の費用がかかるといわれています。

面積や仕様によっても変わりますが600万円~1000万円以上することも珍しくありません。

それぞれの費用を以下にまとめました。
・調査にかかる費用:80万円から160万円
・土を掘って運ぶ費用:350万円から400万円
・地盤改良にかかる費用:100万円から300万円
・浸水対策にかかる費用:600万円から900万円
・結露対策にかかる費用:15万円から70万円

工期は通常より行う工事が多いため2ヶ月以上は長くなります

地下室をつくる際の注意点

地下室をつくる際の注意点についていくつか紹介します。

土地の調査を入念にする

まず地下室の施工が可能か、可能であればどのような地下室を作ることが可能かということを事前に調査しなければなりません。地形、水脈、周囲の道路、浸水の可能性、積雪想定などの条件から判断します。

採光の確保・湿気対策

地下室は暗かったりじめじめしているイメージを持ちやすいですが、建物の外壁に沿って地面を掘り下げて作るドライエリアを設けることによって光が入り込みやすくなり、ドライエリアの窓を開ければ、外気の通り道となり換気や除湿ができます。

また換気扇や除湿機を設置して除湿する方法もあります。

避難経路の確保をする

地下室への経路は一般的には室内階段だけです。しかしこれだけでは火事や地震、浸水の際日ラン経路がなくなってしまうこともあり危険です。

この場合もドライエリアと地上に上がるための階段を設けることによって解決します。

使用用途を明確にする

用途によって、採光対策、湿気対策、防音対策など何を重要視するかが変わってきます。これらの対策は後に自ら行うのは難しいのであらかじめしっかりと決めておくことが大切です。

まとめ

地下室には夢があります

周りを気にせず音を出せる趣味の部屋、走り回れる子どもの遊び場、静かな寝室などの地下室にしか作れない空間を作ることができるためとても魅力的です。

湿気や採光など懸念するところはありますが対策をすれば解決できます。コストがかかるというデメリットもありますが、夢のある空間を作るためにも予算を考慮して考えてみてはいかがでしょうか。