あなたは大丈夫?住宅ローンの年齢制限を解説

家族ができて生活スタイルが確立し、自分たちに適した家を建てようとすると、ある程度の年齢になっていることが多いものです。実際に住宅を購入するのは30代後半から40代といわれています。でも、住宅ローンを組む時に不利にならないか心配ですよね。今回は、住宅ローンを組める年齢についてご説明します。

住宅ローンの年齢制限について

住宅ローンを組む際には様々な審査が行われますが、まず年齢や借入期間に関する3つの制限をクリアする必要があります。

3つの制限とは、住宅ローンの開始年齢を定める「申込時年齢」、住宅ローンを返済完了する年齢を定める「完済時年齢」、借入期間を定める「返済年数の制限」です。この3つを組み合わせて、どのような計画で住宅ローンを組むかを検討します。

完済時年齢などはひと昔前よりも引き上げがされており、申し込み年齢は20歳から70歳、完済年齢は80歳まで、ローン年数は10年から35年とするものが一般的です。住宅ローンを取り扱う金融機関は商品の内容を独自に定めているため、どこでも同じ条件ではありません。中には申し込みが65歳までや、完済を85歳までとしている銀行もあります。

ほとんどの住宅ローンの契約には、団信と呼ばれる保険への加入が条件となっています。団信とは団体信用生命保険の略称で、住宅ローンの契約者が途中で死亡するなどで返済が不可能となった場合、残債を保険で支払うものです。ちなみに、フラット35だけは団信への加入が必須となっていません。

団信の加入年齢はローン申し込み年齢と同じですが、従来の団信にがん保証などがプラスされているタイプは、個別に年齢制限が設けられている場合があります。逆に団信の健康診査に通らない場合、金利に上乗せする形で保険料を加算し、保証を受ける方法を取っている金融機関もあります。

住宅ローンに通りやすい年齢は何歳?

住宅ローンに通りやすい年齢は32歳です。32歳なら、35年ローンを組んでも完済時に67歳です。繰り上げ返済で定年前に完済を目指すことも可能ですし、繰り上げ返済をしなくても65歳の退職時にかなりローン残高が減っていることが予想できます。

そのため退職金を投入しても無理なく生活ができるので、返済計画が立てやすいというメリットがあります。無理のない返済計画が立つということは、資産の有無などのプラス査定となる材料を特に必要とせず、住宅ローン審査を通過する可能性が高いです。

令和元年に国土交通省が行った「民間住宅ローンの実態に関する調査 」では、99%の金融機関が完済時年齢を審査項目として挙げています。30年~35年の住宅ローンを組むとき、多くの人が定年退職を迎える65歳までにおおかたを完済できているというのは大きなポイントです。

住宅ローンは長期間返済が生じますので、開始年齢が若ければ若いほど人生の早い時期にローンが終わることから有利に思われるかもしれません。しかし、あまり若すぎると今後の収入や現在の社会的信用を図りにくいというデメリットもあります。ある程度の勤続年数があり、社会的な信用もでてくる30代以降のほうが住宅ローン審査に通りやすいといえます。

40代以降に住宅ローンを組む際のポイントと注意点

40代以降に住宅ローンを組む際には、借入金額と完済時年齢に気をつけましょう。40代以降の方の多くは社会的信用や収入が安定しているので、住宅ローン審査にはプラスに働きます。しかし、無理な計画では審査が通りにくくなります。

80歳までローンが組めるからといって長いローンを組んでしまうと、退職などで収入が年金のみになった場合の返済が難しくなります。年金で返済できる少額のローンを長く組むという考え方もありますが、ローン返済期間が長いほど金利にかかる金額も大きくなります。資産があるなら返済可能ですが、財テクとして効果的とはいえません。

完済時年齢を意識しすぎて短い期間での返済を計画し、月々の返済額が大きくなりぎるという問題もあります。仮にローン審査を通過しても、ぎりぎりの返済計画では小さなきっかけで破綻する恐れもあります。40代以降のキャリアに程度見通しのたった状況で長期ローンを組みますので、不測の事態も不測としないくらい備えた計画を立てることをおすすめします。

銀行のホームぺージには借入シミュレーションがありますが、ここでは簡単に月々の可能額に借入月数をかけてみましょう。計算して出た金額が金利を含めて支払える総額の目安です。仮に45歳の方が毎月10万円を返済し、定年後5年は働く予定で完済時70歳の25年間の借り入れを想定すると、3,000万円という結果になります。

この金額以上の借り入れを希望するのであれば、頭金を用意することをおすすめします。まとまった頭金を入れるとなれば、担保評価より借入が少なくなるので審査にはプラス材料です。頭金が難しければ親子ローンや配偶者とダブルローンを組むなどの方法がありますが、住宅そのものの価格を下げることを検討しなくてはなりません。

また、健康であることはとても大きなポイントです。金融機関の住宅ローン審査項目で完済時年齢に続くのは健康状態です。団信加入にも大きくかかわります。持病があると絶対に審査が通らないわけではありませんが、具合が悪い状況が続いて働き続けられるかわからないと困ります。元気に働けることが前提であることも忘れずにいてください。

まとめ

40代以降の住宅ローンは、30代に比べると少し気をつける点があります。頭金をどうするか、月々の返済をいくらにするか、何年借り入れるかなど、自身のライフプランと照らし合わせてよく検討することが大切です。無理のない計画であれば、審査も怖くありません。マイホームの購入に、この記事がお役に立てれば幸いです。