注文住宅で和室をつくる際のメリットとデメリット

注文住宅を建てることを決断した時、間取りの中に和室をつくるか、つくらないかで悩む方も多いのではないかと思います。現代の生活様式では和室が必須という考え方も少なくなり、最近のマンションなどでは、最初から和室を設けていないものも多くみられます。

では、和室をつくる際のメリットやデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか

和室を設けるメリット

和室をつくった場合のメリットにはどのようなものがあるでしょう。

い草の香り
和室の特徴といえばやはり「畳」です。畳はい草から作られており、い草の香りにはリラックス効果もあるといわれています。

調湿効果
畳には湿度を吸収したり、放出したりする作用があり、和室内の湿度をコントロールしてくれるため、夏は涼しく、冬は暖かい、という効果を期待できます。

寝室や客間として使いやすい
畳の上に直接布団を敷いて寝ることができるので、ベッドを置くスペースが取れない場合などには、日中は布団を押し入れに収納すれば部屋を広く使えますし、座卓を置けば来客用の応接室として使用することも可能です。

ちいさなお子様にも安心
ハイハイやよちよち歩きの小さなお子様が転んでしまっても、畳のやわらかさで怪我をしにくく、おむつ替えやお昼寝の場所としても使えます。

家事がしやすい
洗濯物をたたんだり、アイロンをかけたり、といった家事をする際、フローリングの床に洗濯ものを直に置いてたたむことには少し抵抗があるかもしれませんが、畳の上ならばそういったこともなく、また、座るのにもやわらかな畳の上ならば、足も痛くなりにくく苦になりません。

和室を設けるデメリット

では、和室をつくった場合のデメリットにはなにがあるのでしょう。

衛生面が気になる
畳は湿気の多い状態が続くとカビが生えやすくなるため、定期的に換気をすることが必要となります。また、畳の目に細かいゴミが入り込んでしまうと、それが原因でダニなどの餌となってしまい、温床になってしまいかねませんので、掃き掃除や拭き掃除など、こまめに汚れを取りのぞくことが大切です。
子どもがジュースなどをこぼした時なども、完全にふき取ることが難しいので、カビの原因になりやすいです。

メンテナンスが大変
畳は年数がたつと日焼けで変色してしまったり、表面が擦り切れてしまったりするので数年たつと表替えが必要になります。さらに10年、15年たつと新調する必要もあります。また、ふすまや障子も経年劣化で破れや色褪せなどが出てくるので、畳と同じく張替えが必要になっていきます。

傷やへこみが目立つ
畳はやわらかいことがメリットにもデメリットにもなります。重い家具を配置するとその重量で畳がへこみ、あとが残ってしまいます。また、模様替えなどで長年置いていた家具を移動させると日焼けしている部分とそうでない部分との色の差が目立ってしまうこともあります。

和室設ける際の注意点とポイント

新築の注文住宅に和室をつくることを決めたときには、どのような点に注意をしたらよいのでしょうか。

和室の主な利用目的をはっきり決めておくことが重要です。仏間として使うことを考えているなら、玄関に近い場所に和室を設けるほうが、法事などの際にお寺の方や訪れる人を招き入れやすいでしょう。

 親せきや友人が来たときに宿泊できるような客間として使いたいのなら、自分たちの寝室と離れた位置に設けるほうがお互いに気兼ねしなくてすむかもしれません。

和室を設けるときに、押し入れの設置を省略してしまったり、今どきのクローゼット様式にしてしまうと、客間用の布団の収納に困ることになりますので注意が必要です。

後々はほかの用途を考えている、という場合には通常の畳の和室ではなく置き畳を使ってリビングの一部を和のテイストにするのも方法のひとつです。間取りを決めるときには、和室の配置や向き、日の当たり具合も考慮しておくと畳が日焼けしてしまい劣化することを予防することができます。

まとめ

注文住宅で和室をつくることにはメリットとデメリット、どちらも考えられます。和室をつくろうと考えるのならば、そのメリットやデメリットを考え、間取りや大きさ、機能などを吟味したうえで計画することです。

現代では、和室を設けていない住宅も多くありますが、用途によっては和室のほうがよいこともあります。その家ごとの暮らし方によって和室があったほうが住みやすい場合、そうでない場合があるでしょう。

一生の買い物である注文住宅で後悔しないためにも、専門家の意見にも耳を傾けながら細部まできちんとこだわりをもつことが大切です。